どこまでもワケアリデカ

2017年放送のドラマSP「ヘヤチョウ」再放送視聴。
内野聖陽さん主演の刑事ドラマです。

内野聖陽さんといえば、最近では、テレ東の「昨日何食べた?」で西島秀俊さんとの同性カップルぶりがなんともハマっていましたね。意外でした。最初は驚かれた方も多かったのでは?

でも、どちらかといえば、ちょっとクセのあるゴツいイメージの役の方が多いのではと思います。「ブラックペアン」の医師役もそうでしたね、孤高な存在というか。

そして、連続ドラマとして放送された「伝説の刑事 ゴンゾウ」「臨場」など、もう15年くらい前になりますが、この辺結構訳ありな役どころだったりしますね

この「ヘヤチョウ」は単発ドラマですが、幾つになってもいっかいの刑事役にすぎず、けれど、周りからは一目置かれているという、連続ドラマほどのインパクトはないものの、やっぱりちょっと型破りな刑事を内野さんは演じています。

あらすじ

親友からの電話を受けたものの、その直後に事件捜査に駆り出された「ヘヤチョウ」こと釜本刑事。その間に親友は自殺。しかも、妻は捜査のことしか頭にない彼に見切りをつけ、家を出てしまう。そんな中、サラリーマンが殺されるという事件が発生。また、管内では、連続通り魔事件も起こっていた。通り魔事件の捜査中に、逆に通り魔に襲われ、負傷した女性刑事は、以前殉職した警察官の娘だった。彼と懇意にしていた釜本は、彼女とも関わることになる。通り魔事件と殺人事件、捜査範囲の重なる二つの事件捜査が進展する中で、様々な人間関係が浮き彫りになっていく。だが、殺人事件の捜査にあたる中、入院した父親の容体が急変する。

無頓着で、事件を解決できればいいというスタンスの彼は、出世もできず、捜査バカと陰口を叩かれることも。けれど、見落としがちなちょっとしたことに目をつけ、事件の本質に迫る姿は、確かに周りの者が認める力量と熱量を感じさせます。やっぱり「臨場」や「ゴンゾウ」に似た雰囲気ですね。

キャスト

釜本 宣彦(警視庁捜査一課15係 部屋長)>内野聖陽
辻本 美紀(東中野警察署刑事課)>武田梨奈
沼尻 聡史(警視庁捜査一課15係 係長)>平田満
吉沢 誠(東中野警察署 署長)>吹越満
釜本 幸江(釜本の妻)>奥貫薫
釜本 和彦(釜本の父)>石橋蓮司
他、筒井真理子、水橋研二、岩崎ひろみ、中林大樹、細田善彦、利重剛、毎熊克哉


吹越満さんの食わせ者とか、平田満さんの押さえた演技とか、いつもちょっと何を考えているのか分からない感の漂う筒井真理子さんとか、犯人なのかそうでないのか最後まで謎の水橋研二さんとか、刑事ドラマでは常連の、でも、結構豪華なキャストですね。


中林大樹さんと細田善彦さんの血気盛んな若手刑事役も対比的で印象的でした。

印象的といえば、利重剛さん。事件関係者の役が多いイメージでしたが、今回は警察側で、しかも声を荒げるシーン、あんまり見たことない気がします。

警察の裏事情、それぞれの事件に潜む闇を通して、人間の葛藤が描かれています。主演の釜本刑事はもちろん、他の登場人物も生きていく上でのいろんな苦悩を背負っていることが伝わってきます。密度の濃いドラマです。

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